しかし、実際に辞める意思を固めることは難しく、長い間決断することが出来ずに引きずってしまいました。
学生の頃から憧れていた職業でしたし、実際に働いてみてもやりがいを感じることはたくさんありました。
美容に関することは好きだったはずなのに、辞めたいと思ってしまったのです。
美容師の仕事をなかなか辞められなかった私。。。
美容師は表向きキラキラしていて、憧れる人も多いと思います。
実際、私も憧れから美容師になりました。
しかし、裏側では全くキラキラしたところがありません。
むしろ泥臭い仕事の一面が垣間見えるでしょう。
技術職ですから、就職後もプライベートを返上して腕を磨かなければなりません。
そこに加えて、カラー材やカット技法など仕事に使う道具、薬品、知識は日々アップデートされていきます。
そのため、実践だけでなく、知識を仕入れる時間も必要になります。
初めは楽しかったのですが、夜は遅くまで残って練習、休みはセミナー参加など、プライベートの時間がとれず、ストレスが貯まっていきました。
また、当時新人だったため、職場の先輩やお客様に気を遣ってしまうことが多く、それもストレスの一因になっていました。
好きなことを仕事にした人間特有の悩みかもしれませんが、今まで好きだったことが仕事のせいで嫌いになっていく様な気がしてとても辛かったです。
美容師の仕事を辞めたいのに行動ができなかった理由は。。。
専門学校などにかなりお金がかかったから
美容師になるためには、一般的に美容師向けの専門学校へ通い、国家資格に合格しなければなりません。
当然ですが実技があるため独学は不可能です。
必ず通らなければならない専門学校にかかる費用がとても高額です。
美容師の授業には様々な専門の道具が必要になるため、高額になることは必然とも言えます。
私は両親に学費を全額出してもらったということもあり、親への申し訳なさから辞めたい、と言えませんでした。
スタイリストになれていないから
美容師と一口に言っても、アシスタントとスタイリストの大きく二つに分けられます。
アシスタントは一般的に、お茶出しなどの雑務からお客様シャンプーまでがメインの業務となっています。
スタイリストはカット、カラー、トリートメントなどお客様をフルでサポートすることが出来ます。
当然スタイリストの方がお給料も上がりますし、新たなビジネスチャンスを掴むことが出来ます。
スタイリストになるまではやれることも少ないため、美容師という職業の全容を知ることが出来ません。
「このまま辞めるのは勿体無い」「辞めて後悔したらどうしよう」という迷いがありました。
美容師の仕事を辞めたいと思った私がやった3つのこと
せめてスタイリストになってから考えることにした
スタイリストになるということは、美容師として一人前になることです。
「新人の内は誰でも辛くて当たり前だ」と自分に言い聞かせ頑張ることにしました。
スタイリストは美容師にとって大きなアドバンテージになりますから、転職や副業を行う際にも有利になります。
ハードな毎日は心底嫌でしたが、美容関係が好きという気持ちはあったため、経験を積むことに集中しました。
スタイリストになってから美容師専門の転職サービスを利用した
念願叶ってスタイリストになった私は、美容師専門の転職サービスに登録しました。
美容師専門の転職サービスでは、美容師に特化した求人を紹介してもらい、相談や面接指導を受けることができるため、普通の転職サービスを受けるよりも効率良く活動することが出来ます。
転職を考えた理由は、自分のワークスタイルとサロンの相性が悪いかもしれない、と感じていたからです。
私が働いていたサロンは、回転率を重視していたため忙しく、お客様の要望に寄り添いきれないところがありました。
スタイリストを目指す内に、美容が好きだからこそ、もっとお客様の美容サポートをしたいという気持ちが強くなりました。
転職相談を利用したところ、お客様との距離感を大切にできるサロンへの転職を検討してはどうか、とアドバイスを頂きました。
希望サロンへの転職を目指し、仕事と両立させながら転職活動を行いました。
希望のサロンに転職できたが独立を目指して準備中
無事に希望のサロンに転職することが出来、充実した毎日を送っています。
今のサロンは、お客様へ寄り添う経営方針のため、技術力をめきめきと向上させています。
先輩方や同僚も意識が高く、尊敬できる美容師に囲まれて幸せだと感じています。
ここまでに様々な経験を積んできましたが、美容をフルサポートできるサロンを作りたいという気持ちが芽生えてきています。
今すぐには難しいかもしれませんが、将来的には独立を目指して資金、技術力、人脈の点で準備をしている最中です。
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美容師の仕事を辞めたいと思った私がやった3つのこと まとめ
美容師の仕事は一生勉強と言えるかもしれません。
それ故、頑張るべきところと力を抜くべきところの判断が非常に難しい職業です。
忙しい仕事のため、自分を見失いやすく、すぐに追い詰められてしまいます。
そのため、客観的に自分のワークスタイルを見てくれる相談相手を探しておくと精神的に安定します。
私の場合は相談相手が転職サービスでしたが、親身に相談にのって頂き前進することが出来て、本当によかったと感じています。
仕事を辞めたいと感じているとき、孤独は何よりも辛いですから、まずは相談相手を見つけてみましょう。